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            第 374回 PTT のお知らせ

   ---  Programming Tools and Techniques  ---
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■日時: 2011年 4月26日 (火) 18:30 から
■場所: 東京大学 本郷キャンパス 浅野地区 情報基盤センター 4F 遠隔講義室(*)
    (http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_13_01_j.html)
    (*) 入口が施錠されるため、アクセス情報の「入館について」を参照してください
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■話者: 新島有信 (東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻)
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■題名:拡張現実感における視覚刺激を利用した触覚提示手法の提案と評価
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■概要:
拡張現実感において,現実世界に重畳表示した仮想物体とリアルな
インタラクションを実現するには,視覚的な提示だけでなく,
あたかも仮想物体に触れたかのような,触覚を提示することが
重要である.従来研究では,触覚を提示可能な場所がデバイスの
装着位置に依存することが多く,柔軟な提示が困難であった.
話者らの研究グループでは,視覚刺激と触覚刺激を適切に
提示することで,デバイスの装着位置に依存しない触覚提示を
目指している.
本発表では,視覚刺激が触覚刺激に与える影響を調査するために
行った実験について述べ,仮想物体の視覚提示位置と振動知覚位置の
関係や仮想物体の動きが触知覚に与える影響に関して得られた
知見を述べる.
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■アクセス情報:

●本郷キャンパス 浅野地区のご案内

最寄り駅は千代田線根津駅で、下車徒歩10分弱です。
他に南北線東大前駅(徒歩10分強)、
丸ノ内線・大江戸線本郷三丁目駅(徒歩15分)が
利用可能です。

バスをご利用の方は以下も参照してください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html

●入館について

会場の建屋は18:00に閉館となり、シャッターが閉まります。
当日はシャッターの左隣にある通用口からお入りいただきますが、
施錠されているため担当者が解錠します。18:20~18:40は
担当者が通用口外にいるようにしますが、不在の場合は張り紙を
しておくのでその指示に従ってください。

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第374回 PTT report
Q. 視覚と触覚の距離が離れていると無理なんじゃないの?
A. ご指摘のとおり、距離が離れるほど視覚に騙されにくくなります。

Q. 振動の位相は関係しないの?
A. 我々が用いた振動モータは電圧によって振動数を変化させています。

Q. 手首と平行とは?
A. 腕に対して横向きに2個のモータを設置しました。

Q. モーターの設置場所が異なっても結果は同じか?
A. 設置部位が異なると振動を知覚する感度も変わるため、前腕の時と比べて結果が変わる可能性があります。
   現在、手のひらを始めとする他の設置部位での研究を進めています。

Q. 振動場所が5箇所だとしっているのか?
A. 被験者には一切告知しておりません。
   ただし、被験者が試行回数を重ねるうちに5パターンの振動を学習した可能性はあります。

Q. 実験1: 真ん中は視覚に影響が受けているということだとすると、ずらすとどうなる?
A. ずらした場合についてはこの後の実験2で述べます。

Q. 静止型でもボールを転がすようにした方がよかった?
A. 軌跡を表示することによって視覚の影響を強めることは出来たかもしれません。
   ただし、転がす場合は移動中の振動をどのように表すことが効果的なのかという課題が生じます。

Q. 2次元にはできるの?
A. 既存研究では3個の振動モータを使っている例がありますが、振動モータを増やすと振動位置がわかりにくくなります。
   そこで我々は2個の振動モータだけで2次元を表現することを考えております。

Q. 触覚提示位置が狭いのでは?
A. 同時に振動させるモータは2個だけにするという条件なので、設置モータ数自体には制限はありません。
   したがって例えば腕全体をARペットが動く様子を提示することは可能です。

Q. アプリは?
A. 没入感の高いARペット提示システムを作ることを目標としているため、エンターテイメント分野でのアプリを考えています。
   使用するアクチュエータは振動モータのみなので、携帯電話などにも応用可能かもしれません。

Q. 触覚刺激を点ではなく、線や面にしたら?
A. 既存研究では、アクチュエータを面上に敷き詰めた触覚ディスプレイも存在します。

Q. 腕以外の場所で有効なところは?
A. 手のひら上で複雑な動きを提示できないかということを考えております。   

Q. 背中に字を書いたら、読める?
A. アクチュエータを順々に動作させて文字を書くという研究はあります。
   ただし、我々の研究のポイントである視覚を有効活用できないので、背中については考えておりません。

Q. 点字を提示する?
A. 今はまだ文字を表現することは考えておりません。

Q. 一致、不一致の2値だけでなく、距離も測ってはどうか?
A. 今回は一致確率のデータしかグラフ化しておりませんが、距離についても検討中です。