第 307 回 PTT のお知らせ


日時:2005年 2月 3日(木) 18時30分から


場所:電気通信大学IS棟2階中会議室(215号室)


       新宿駅より京王線,調布駅(特急で2つ目,15分) 北口下車,
       北西方向徒歩12分程度.交通案内はhttp://www.uec.ac.jp/acc/map.html
       を参照してください.IS棟については正門の守衛さんに聞く
       か,http://www.uec.ac.jp/acc/campusnai.htmlの31番の建物
       の位置を記憶するのが良いでしょう.

Part I

話者:
福田 伸彦 (電気通信大学 大学院情報システム学研究科 博士後期課程 多田研究室)

題名:
ネットワークスタックの多重化による OS 利用環境の分離

概要:

  近年、インターネットでは VPN などのオーバレイネットワークが多く使われ
るようになってきた。だが従来の OS では、ネットワーク空間を単一のものとし
てしか扱えない。そのため、自宅や会社といったような管理の異なるネットワー
クを同時に使用する時に、OS の利用環境を分離することが困難である。

  そこで本研究では、FreeBSD のネットワークスタックの多重化を行い、プロセ
スごとに独立したネットワーク空間を利用できるようにした。それにより、オー
バレイネットワークごとに異なる利用環境の実現を目指す。

Part II

話者:
多田 好克 (電気通信大学 大学院情報システム学研究科 教員 多田研究室)

題名:
生Lispの実演

概要:

  構想から6年、プログラミング期間3年、再三の放置の末にやっと
動き出した生Lisp(裸のIBM-PC上で動くUtiLisp処理系)の実演をします。
この生Lisp処理系は、2005年1月5日に取れた虫によって、(cons 'foo 'bar)を
エバることができるようになりました。出来たての処理系ですが、OSとかが
無いので「ダウンしても起動が速い」のが特長です。

  今回の発表では、生Lisp処理系の開発法、並びに、現状の問題点を
まとめ、今後の課題や構想について議論します。