第 295 回 PTT のお知らせ
日時: 2003年12月17日(水) 18:30 から
場所: 電気通信大学情報工学科 西9号館 AVホール(3階)
新宿駅より京王線,調布駅(特急・準特急で2つ目,15分) 北口下車,
北西方向徒歩12分程度,電気通信大学西地区キャンパスの
南西端にある白い建物; 甲州街道(国道20号線)
下石原交差点の北20メートルに西門あり.
話者:Michael J. Cashen (電気通信大学 情報工学専攻 角田研究室 修士2年)
題名:少人数のためのコミュニケーション支援システム
概要:
研究室のような少人数のグループ内でのコミュニケーションを支援するための
システムUrbanを開発した。オンラインと実世界のコミュニケーションを両方支援し、
リアルタイムおよび非同期コミュニケーションを円滑にする。このシステムは設定の
自由度が高く、拡張が容易なモジュールベースのシステムである。使いやすく、
コンパクトなユーザインタフェースを実現することを重視したwebベースのシステムである。
システムの設計、実装および評価を紹介する。
話者:野田 滋春 (電気通信大学 情報工学専攻 角田研究室 修士2年)
題名:Webサイトのリンク構造を視覚化しブラウジングを支援するシステム
概要:
リンク構造の可視化表示を行い、ユーザが効率よくWebページを閲覧できるシステムを
考案した。本システムの特徴はWWWの巡回時に起こる問題である「インターネット迷子」
を解消するため、ブラウジングと連動したHTMLの可視化表示とユーザの行動履歴表示等
が行えることである。
話者:宇治川 亮 (電気通信大学 情報工学専攻 角田研究室 修士2年)
題名:携帯端末における文字入力方式の提案と評価
概要:
個人用携帯情報端末(PDA)におけるボタンとペンを併用した新しい文字入力手法
を提案した。現在PDA上での文字入力手法として一般的なものはソフトウェアキーボード、
手書き文字認識、速記型ペン入力の3つがあげられるが、それぞれ実装に必要とされる
領域が大きくなる、文字あたりの入力速度が遅いなどの問題点がある。本方式は端末の
側面に取り付けたボタンにかなの行、ディスプレイ下部の入力領域にかなの段を割り当て、
それらを同時に操作することで文字を入力する。これにより高速入力、入力領域の
省スペース化などが見込まれる。
第295回 PTTメモ
日時: 2003年12月17日 (水) 18:30〜20:25
場所: 電気通信大学情報工学科 西9号館 AVホール(3階)
出席者: 浅黄雄司,尾花智史,多田好克,鈴木信吾,寺田実,角田博保,赤池英夫,
池田貴紀,朝日啓太,友森崇善,岡田慎也,小池英之,竹内一了,
原大輔,小林弘明(電通大),伊知地宏(ラムダ数学教育研究所),
三浦元喜(筑波大),石畑清(明大),日田聖子,大澤哲也(慶應大),
並木美太郎(農工大),丸山一貴,繁富利恵,副田俊介,横山大作,
筧一彦,松崎公紀,田中哲朗(東大)
題目: Webサイトのリンク構造を視覚化しブラウジングを支援するシステム
話者: 野田 滋春 (電気通信大学 情報工学専攻 角田研究室 修士2年)
概 要:
リンク構造の可視化表示を行い、ユーザが効率よくWebページを閲覧できる
システムを考案した。本システムの特徴はWWWの巡回時に起こる問題である
「インターネット迷子」を解消するため、ブラウジングと連動したHTMLの可視
化表示とユーザの行動履歴表示等が行えることである。
質疑応答:
- Q.
- 対象としているWEBページの個数は? 100か1000か。増えたら破綻しそう。
これでWEB迷子にならないか。
- A.
- 50個程度を考えている。
- Q.
- システムは?
- A.
- ice browser + java
コメント
uist 2001 browsing iconでは、 Taskの中にsessionがあり、session内だけが
1つのグループとしてユーザ履歴をグラフ化している。
題目: 少人数のためのコミュニケーション支援システム
話者: Michael J. Cashen (電気通信大学 情報工学専攻 角田研究室 修士2年)
概 要:
研究室のような少人数のグループ内でのコミュニケーションを支援するため
のシステムUrbanを開発した。 オンラインと実世界のコミュニケーションを両
方支援し、リアルタイムおよび非同期コミュニケーションを円滑にする。 こ
のシステムは設定の自由度が高く、拡張が容易なモジュールベースのシステム
である。 モジュールは一般的に特定のモジュールクラスを継承して、自分で
コードを書くが、簡単なモジュールはウェブ上で作成も可能。 使いやすく、
コンパクトなユーザインタフェースを実現することを重視したwebベースのシ
ステムである。 システムはPHPおよびMySQLで実装されています。
質疑応答:
- Q.
- cmsと同じようだ。違いは?
- A.
- CMS (Content Management System)は簡単にウェブ上のコミュニティを作
るためのものである。ウェブ上に限られた交流を対象としている。 それに対し
て、Urbanはウェブ上の交流もサポートするが、実際に毎日一緒に働いている・
学んでいる人々のやりとりも支援する。 例えば、出席を記録することにより、
出席時間の比較ができ、研究室に行きたい気持ちを生み出したり、またゼミに
関する資料を一ヶ所で管理することにより、実世界でやるゼミを円滑にしたり
することもできる。
- Q.
- モジュールをウェブ上で作成するサブシステムTectについて。辞書を読み
に行くモジュールを簡単につくれるか。
- A.
- 現状はメニュー方式のみ対応している。モジュールは一般のユーザでも
Urbanにインポート可能なので、そのモジュールの安全性を確保する必要があ
る。このため、ユーザに任意をコードを書くような仕組みは与えていない。し
かし、作れるモジュールの種類を増やし、サブシステムを強化するつもりであ
る。
- Q.
- モジュール間 データ共用は。
- A.
- システムのモジュールは1つのDBなので、共用できる。現在の使用では、
ユーザが作成したモジュールは一つのテーブルのみ参照できるが、これは変更
するつもりである。
- Q.
- 全体をサーチする機能は。
- A.
- 今までなかったが、各モジュールに「サーチ」を加えるつもりである。そ
して、検索モジュールでシステム全体のサーチを可能にする。例えばある特定
の日に追加されたデータを全て差探すとか、特定の人がはシステムに追加した
データのなかで「論文」という言葉が含まれているものを探すと。
題目: 携帯端末における文字入力方式の提案と評価
話者: 宇治川 亮 (電気通信大学 情報工学専攻 角田研究室 修士2年)
概 要:
本研究では、個人用携帯情報端末(PDA)におけるボタンとペンを併用した新
しい文字入力手法を提案した。現在PDA上での文字入力手法として一般的なも
のはソフトウェアキーボード、手書き文字認識、速記型ペン入力の3つがあげ
られるが、それぞれ実装に必要とされる領域が大きくなる、文字あたりの入力
速度が遅い、などの問題点がある。本方式は端末の側面に取り付けたボタンに
かなの行、ディスプレイ下部の入力領域にかなの段を割り当て、それらを同時
に操作することで文字を入力する。これにより高速入力、入力領域の省スペー
ス化、などが見込まれる。現在は試作機による入力実験を行っており、これか
ら本方式の有効性を検証していく。
質疑応答:
- Q.
- どの位入力部を見ることになるか。
- A.
- 入力になれた熟練者であれば入力部を見ずにタップ可能である。
- Q.
- ペン操作の方を領域のタップではなく、直線の方向による指示にすれば見
なくても入力可能ではないか。
- A.
- 線分(方向)と点(タップ)の入力速度の違い、入力部が限定されたスペー
スであることを考慮して現在の方式にしている。画面のどこでも文字入力にで
きる機構を用意すれば正確性の点では有効だと思う。
- Q.
- 右手と左手の同期、同時押しのゆらぎについて。
- A.
- ペンを下ろした時点で確定する。入力が速くなってくるとボタンを操作す
る左手が遅れる可能性はある。
- Q.
- 携帯電話での利用は可能か。
- A.
- 現時点で側面に複数のボタンを備えている装置がないと思うので、側面に
ボタンを備えた装置を作る必要がある。