第 288 回 PTT のお知らせ
日時: 2003年4月24日 (木) 18:30 から
場所: 東京大学情報基盤センター4階会議室
地下鉄千代田線根津駅下車.綾瀬にむかっていちばん前の改札口を通って地
上に出る.右手すぐに"根津一丁目"という交差点が見えるので,そこを右折し
て(ゲームセンター跡と薬屋の間の道)坂を登る.信号の少し手前左にある東大の
入り口を入って直進するとつき当たり付近に情報基盤センターがあります.
その建物の4階です.マップ
を参考にして下さい. 通常の入口は18時で閉まるので,左側の職員出入り口から
入り,守衛所で記帳をしてください.
話者: 松崎公紀(東京大学)
題名: 並列スケルトンプログラミング環境の実現
概要:
並列プログラミングを行うことは, プロセッサ間通信・資源の分配などを考
慮する必要があるため非常に難しい. これを解決するために, 「並列スケルト
ンプログラミング」が提案された. 並列スケルトンとはよく使用される操作を
効率的に並列に実装したものであり, これらの並列スケルトンを組み合わせる
ことによって, ユーザが容易に並列プログラミングを行うことができるという
利点がある.
これまで並列スケルトンプログラミングの理論や実現法などについて研究が
行われてきた. それらを踏まえて, 並列スケルトンを利用できるプログラミン
グ環境の構築を行っている. この並列スケルトンプログラミング環境の目標は
大きく次の3点である.
- C++およびMPIを用いた実用的な実装
- さまざまなデータ型への対応 (配列, ネストされた配列, 木など)
- 分散メモリ環境への対応
今回の発表では, 現在作成中のプログラミング環境のインターフェースや内
部実現法などを中心に, 例を交えながら発表する予定である.