第 266 回 PTT のお知らせ
日時: 2001年2月1日(木) 18:30 から
場所: 東京大学情報基盤センター4階会議室(406)
地下鉄千代田線根津駅下車.綾瀬にむかっていちばん前の改札口を通って地
上に出る.右手すぐに"根津一丁目"という交差点が見えるので,そこを右折し
て(ゲームセンター跡と薬屋の間の道)坂を登る.信号の少し手前左にある東大の
入り口を入って直進するとつき当たり付近に情報基盤センターがあります.
その建物の4階です.マップ
を参考にして下さい. 通常の入口が閉まった後は守衛さんのいる出入口
で記帳をする必要があります.
話題: プログラム理解のためのグループウェア
話者: 須山 哲宏(東京大学大学院工学系研究科機械情報工学専攻)
内容:
プログラムを多人数で解読する「読み会」において、プログラム理解と読み会
の進行をサポートする同室対面型グループウェアをjavaによって作成した。プ
ログラムリストへの書き込みが実時間で共有でき、進行の主導権も簡単に交代
が可能である。また、Appletを利用したことによりプラットホームに依存しな
い実装ができ、3日間に渡る読み会で個人マシンを持ち寄って実際に利用した。
話題 動的メソッドディスパッチ機構に着目したブレークポイントの設定
話者 樋口 直志(東京大学大学院工学系研究科機械情報工学専攻)
内容
オブジェクト指向プログラムの特徴として動的メソッドディスパッチ機構が
挙げられる。これはメッセージとレシーバオブジェクトの組合せから実行すべ
きコードを実行時に検索する機構である。従来のデバッガでは、実行コードそ
のものにブレークポイントを設定する。これはメソッドディスパッチ終了時
(実行コード検索パスの終点)に停止点を設定していると考えられる。そこで、
本研究ではメソッドディスパッチ開始時(実行コード検索パスの始点)に停止点
を設定するようなブレークポイント設定機能を提案する。また、これによりオ
ブジェクトのアイデンティティを考慮したブレークポイントの設定が行えるよ
うになることを示す。