第 226 回 PTT のお知らせ


日時: 1997年 2月13日 (木) 18:30 から
場所: 東京大学教育用計算機センター4F 会議室
    地下鉄千代田線根津駅下車.綾瀬にむかっていちばん前の改札口を通って地
  上に出る.右手すぐに"根津一丁目"という交差点が見えるので,そこを右折し
  て(うなぎ屋と薬屋の間の道)坂を登る.信号の少し手前左にある東大の入り口
  を入って直進するとつき当たり付近に大型計算機センターがあります.その建
  物の4階です.のマ
  ップを参考にして下さい. 通常の入口は7時にしまるので, それ以降に来るとき
  は守衛さんのいる出入口で記帳をする必要があります. 
話者: 中田 秀基(電子技術総合研究所)
題目: Ninf: A Network based Information Library for Global World-Wide Computing Infrastructure
(題名と内容は話者の都合で英語になっていますが, 発表は日本語です)
概要:
Ninf is an ongoing global network-wide computing infrastructure
project which allows users to access computational resources including
hardware, software and scientific data distributed across a wide area
network with an easy-to-use interface. Ninf is intended not only to
exploit high performance in network parallel computing, but also to
provide high quality numerical computation services and accesses to
scientific database published by other researchers. Computational
resources are shared as Ninf remote libraries executable at a remote
Ninf server. Users can build an application by calling the libraries
with the Ninf Remote Procedure Call, which is designed to provide a
programming interface similar to conventional function calls in
existing languages, and is tailored for scientific computation. In
order to facilitate location transparency and network-wide
parallelism, Ninf metaserver maintains global resource information
regarding computational server and databases, allocating and
scheduling coarse-grained computation to achieve good global load
balancing. Ninf also interfaces with existing network service such as
the WWW for easy accessibility.


食事: なし.


第 226 回 PTTメモ


日時: 1997年 2月13日 (木) 18:30 から
場所: 東京大学教育用計算機センター4F 会議室
題目: Ninf: A Network based Information Library for Global World-Wide Computing Infrastructure
話者: 中田 秀基(電子技術総合研究所)
出席者: 小出洋, 武宮博(原研), 竹房あつ子(お茶大), 高野了成, 佐藤元信, 中島一彰(農工大), 多田好克, 斉藤正信(電通大), 佐口泰之(富士ゼロックス), 和田英一(富士通研), 小川宏高, 佐藤直人, 寺田実, 田中哲朗(東大)
質疑応答:
ローカルなネットワーク上でのメッセージパッシングライブラリを用いた
分散並列計算はすでに広く行なわれている。
しかし、ネットワークの高速化によって現実的になりつつある
広域ネットワーク上での分散並列計算については、
ソフトウェアの枠組が未だ十分に整備されていない。

我々は、広域分散並列計算に適した分散計算の枠組として「Ninf」を提案している。
Ninf は広域分散環境でのマクロデータフローによる並列実行を支援するシステムで、
広域での動的負荷分散とスケジューリングを特徴とする。
メッセージパッシングライブラリを用いた手法に比較して
(1)広域ネットワークに適した通信パターンを用いる、
(2)ユーザにとってプログラミングが容易でかつ再利用性が高い、
(3)既存のライブラリの再利用が容易、
(4)ネットワーク上の資源の利用が可能、
といった特長をもっている。



Q: title で 「global world-wide computing 」と書いているが、重複してい
るのでは?  
A: たしかに。

Q: 広域といっているのにデータが 100base/T でとっているのは変
A: 今後より広域のデータをとっていく。

Q: 広域といっているのにタイムアウトとかはやらないのか?
A: タイムアウトは問題の性質上非常に難しい。
暴走しているのか正常に計算しているのかを判断するのは不可能に近い。
HeartBeat は、TCP/IP を使っている場合には意味がない。


Q: 負荷分散はどうやるのか?
A: uptime のようなもので負荷を動的に検出することが考えられる。
この場合頻度が問題になる。