第 216 回 PTT のお知らせ
日時: 1996年 2月29日 (木) 18:30 から
場所:
東京農工大学 工学部 7号館(数理情報工学科棟) 1E室
中央線東小金井駅 南口下車 徒歩10分
モスバーガー前の道を南下、右手に地蔵のある四つ角を右折後直進
にて工学部東門。左方建物裏手に7号館あり(東門に案内板あり)。
話者: 岩澤京子(工学部 電子情報工学科 コンピュータサイエンスコース)
題目: 並列プログラミング環境
概要:
並列計算機の成否の鍵を握っているのは、ソフトウエアにあると言
われて久しい。メモリ共有型(CPUは4から8)の並列計算機をターゲット
マシンとして、完全な自動並列化を目指して作成したシステムについて
報告する。
Fortran77による科学技術計算プログラムを対象とした。解析システム
による並列化可否の判定結果は、コンパイラがオブジェクトコード生成可
能な指示文を挿入したソースプログラムに反映させる。大粒度並列処理単
位を検出するために行った、手続きにまたがるデータフロー解析手法とそ
の結果について解説する。また、静的な解析を補うユーザとの対話や動的
情報の採取について述べる。
解析精度と解析時間のバランスが問題となるが、インクリメンタルな解
析は果してどこまで有効であろうか、このような手法からデータ分散型の
並列計算機に対して、またはレコード型やポインタ型のある言語に対して
自動並列化が可能であろうか?
最終的な夢は、ユーザに並列計算機を意識させないプログラミング環境
である。しかし、今はむしろ効率の良く並列処理を行なうためにプロセッ
サの台数、メモリやネットワークの構成を意識して、プロセッサ毎にプロ
グラムが作られている。このときに、プログラムのしやすさ(並列ビジュア
ルプログラミング)、デバッグのしやすさ(静的な解析情報と動的な情報を
組み合わせて利用する)、効率のためのモニターやsuggestionを提供する
環境の方が現実的かもしれない。
食事:
今回もありません。東小金井駅近辺のハンバーガー、コンビニ、その他をご利
用ください。
次々回:
1996年 3月 21日(木) 18:30〜 筑波大 大塚キャンパス
大木、久野 「手書き文字認識しないペンコムは使えるか?」(予定)
葉書の残りは ?? 枚です
差出人(幹事):
〒184 東京都小金井市中町2-24-16
東京農工大学 工学部 電子情報工学科
コンピュータサイエンスコース
並木美太郎
Tel. 0423-88-7139 ダイヤルイン
namiki@cc.tuat.ac.jp
iijima@ae.keio.ac.jp