第 176 回 PTT のお知らせ


日時: 1992年 6月 18日 (木) 18:30 から
場所: 慶應義塾大学理工学部 25-601 教室 東横線日吉駅慶応大学側の出口(東側)を出て,東横線に沿って左(渋谷方向)へ 行く. 仲の谷という交差点(仏具屋が目印)を右に(中華料理屋と民家の間の道) 曲がり,2〜3分で理工学部の表札が見えるので,そこの左手の坂を登る.教室 は25棟の6階.
話者:川杉 憲二 (慶大・理工・電気)
題目:マルチエージェントモデルに基づく移動ロボット利用のためのインタフェース
概要:人間と人間の協調作業を支援するために,非同期型通信に基づいたグルー プウェア構築ツール Michele を作成してきた.しかし,実際の協調作業の中 には計算機システムだけでは扱えない,「物」を扱った作業もある.そこで自 立移動ロボットを利用することにより,物を扱った仕事を行なえるように, Michele のモデル並びに言語仕様を拡張した.
食事: 今回はありません.
次々回: 1992年 7月 16日 (木) 津田塾大 (予定)

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差出人(幹事):
113  文京区本郷 7-3-1
     東京大学工学部計数工学科  岩崎英哉
     03-3812-2111  ext. 7411
     iwasaki@wadalab.t.u-tokyo.ac.jp

第 176 回 PTTメモ


日時: 1992年6月18日
場所: 慶応大学理工学部25-601
題目: マルチエージェントモデルに基づく移動ロボット利用のためのインタフェース
話者: 川杉憲二
出席者: 飯島 正, 松永 賢次, 鎌田 敏之, 長谷川 隆明, 中内 靖, 矢向 高弘, 菅原 智義, 山崎 信行, 岩沢 透, 飯田 浩二, 納谷 太, 佐藤 倫太, 出村 公成, 紺田 和宣, 大盛 善啓, 石岡 宏治 (慶大), 石畑 清 (明大), 和田 英一, 岩崎 英哉, 寺田 実, 馬上 博樹, 田中 哲朗, 木下 毅 (東大), 久保田 光一 (中央大), 多田 好克, 三好 (電通大), 川瀬 俊夫 (名大), 倉部 淳, 佐口 泰之, 伊知 地宏, 宇久 一輝(富士ゼロックス)
概要:

質疑応答:

複数の人間による協調作業を計算機を用いて支援するために,我々の研究室で は非同期型通信に基づいたグループウェア構築ツールMichele を作成してきた. ところが,実際の協調作業の中には計算機システムだけでは扱えない,「物」 の移動を伴う協調作業がある.そこで我々は,「物」を扱えるような新しいデ バイスとして自律移動ロボットを利用し,自律移動ロボットを利用した協調作 業支援システムとしてRT-Micheleを提案した.

当日の発表では,まず始めにMicheleを紹介した.具体的には,協調作業に参 加する人間やシステムをエージェントとして扱うMicheleのマルチエージェン トモデルについて説明し,オフィスでの書類に基づく業務など,一連の流れを 構成する協調作業を,提供する言語MDLを用いて記述可能であることを示した. またその例としてアンケート調査を行なうアプリケーションquestionnaireを ビデオを用いて紹介した.

さらに,RT-Micheleの説明として,「物」を扱った協調作業を扱うためには, 通信形態が同期型/非同期型であるかの分類だけではなく,実際に送られるも のが電子的な情報か「物」を伴う情報かによって分類を行ない,分類された通 信方式が協調作業においてどのように利用されているかにつて説明した.そし て,RT-Micheleのマルチエージェントモデル並びに言語仕様についてMichele から拡張された部分について説明を行なった.そして最後に,我々の研究室で 開発した自律移動ロボットを用い,実際に「物」の移動を伴う業務を実装した ので,これについてもビデオを用いて紹介した.

ビデオによるデモンストレーションを通して,自律移動ロボットの動作につい て,数多くの質問をいただきありがとうございました.いろいろと参考になる ことが多く,これからの研究の発展のために参考にさせて頂ければと思います.